<「楽しい国」作りとは、とどのつまり「苦しい国」作りではないのか!>
石破首相が通常国会開会日に施政方針演説を行った。その冒頭にこれからの新しい日本の
国家像として、「すべての人が安心と安全を感じ、多様な価値観を持つ一人一人が互いに尊重し合い、自己実現を図る「楽しい日本」」を掲げた。
この演説に対して野党はもちろん、街頭ではさらに手厳しい声が聞かれた。「ふざけんじゃない。経済状況も悪く<楽しい>なんて言える状況ではない」とか、学生は「えることだ。奨学金返済で社会人になってもマイナスからのスタートだ。給付型奨学金を拡充すべきだ」とか、
若い女性社員は「楽しくすることは求めていない。誠実にやってくれればよい」とか。
あの安倍首相は日本国憲法を「みっともない」と卑下し、「美しい日本」をめざすと言ったがもたらしたのは「嘘と詭弁」の政治、「貧困と差別」の社会、戦争への準備体制であった。
石破首相の「楽しい日本」の中身は、多様性をまったく尊重しない人間観・家族観で、一人一人を縛り、苦しめるものである。しかも、安倍首相を引き継ぎ、軍事拡大、戦争準備、緊急事態条項設置に邁進する。はっきりしているのは、この道は国民にとっては「楽しい国」ではなく、多大の犠牲者を出したあの暗黒時代の「苦しい国」をもたらすだけだということである。
このような内閣を早急に退陣に追い込むために力を合わせましょう。
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