<敵基地攻撃ミサイルの全国配備計画を許さない!>
~脅威をあおる軍事力強化の道ではなく、憲法にもとづく平和外交こそが必要!~
安保法制10年経ちました。この間、「戦争する国」へと着々と、危険な流れが次々とつくられています。
防衛省は、2022年に閣議決定された「安保3文書」に基づく、憲法9条違反の敵基地攻撃能力の配備計画
を8月29日に発表した。今年度中に陸上自衛隊健軍(けんぐん)駐屯地(熊本市)に「12(ひとに)式地対艦誘導弾」の能力向上型(地発型(ちはつかた))を配備し、さらに27年度にはその「地発型」が富士駐屯地(静岡県)に配備されます。また、艦船や戦闘機から「(艦発型(かんはつかた)」と「空発型(くうはつかた)」の運用開始を27年度に前倒して、海上自衛隊横須賀基地(神奈川県)を母港とする護衛艦「てるづき」、航空自衛隊百里(ひゃくり)基地(茨城県)に配備予定のF2戦闘機で運用する計画です。
高速で変速軌道を描いて飛び、射程が2000~3000㌔に及ぶ「島嶼(とうしょ)防衛用高速滑空弾」の配備にも着手。今年度中に富士駐屯地に配備した上で、26年度に、上富良野(かみふらの)駐屯地(北海道)と、えびの駐屯地(宮崎県)同滑空弾を運用する部隊を新編・配備する計画です。
さらに防衛省は9月1日、28年度以降、配備先をさらに拡大する可能性を明らかにしました。米国製の長距離巡行ミサイル・トマホークを巡(めぐ)っては、防衛省は25年度から約400発の取得を開始。これに併せて海上自衛隊イージス艦へのトマホーク発射機能の追加が進められる。
25年度予算では「ちょうかい」(母港・佐世保(させぼ))「はぐろ」(同)、「きりしま」(母港・横須賀)の改修費が計上されている。
26年度概算要求に「みょうこう」「あたご」の改修費が計上されていることも明らかにされている。
このように、自公政権は米国の要求に応えるためにも、維新や国民、参政も巻き込んで米国製兵器の購入をはじめとする大軍拡、全国の基地強化など戦争体制づくり、日米共同作戦体制づくりを加速しています。
中国脅威論・「台湾有事」をあおり、「戦争しない80年」を壊そうと現在進行中の大軍拡、改憲です。
脅威をあおる軍事力強化の道でなく、私たちは憲法にもとづく平和外交こそ必要だと考えています。
その第一歩は「台湾有事」に日本は集団的自衛権を行使しない、米国に加担しないと宣言することではありませんか。
それは、アジアや世界への強いメッセージとなるばかりか、日本を拠点とする米国の対中軍事介入を困難にさせます。これこそ憲法を持つ日本の責任でもありませんか。
私たちは、「反戦・平和」と声を大きくして戦争体制づくりに反対していきましょう。
集会や学習会などでその危険性を伝え「戦争ではなく平和の準備を」と広めていきましょう。
2025.10.1 「岐阜・九条の会」事務局
「通信」担当:吉田千秋(代表世話人)&吉田隆(HP管理責任者)
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